エイジング効果から血栓予防まで、幅広い効果が期待できるポリフェノールについて紹介します。
ポリフェノールとは、光合成によってつくられる植物の色素や苦味成分です。種類は300種類以上もあるといわれています。そのいずれも優れた抗酸化作用で活性酸素を撃退し、脂質の酸化を防止する働きがあります。ガンの抑制やアンチエイジングにも効果的です。
このアンチエイジング効果は血管にも有効で、血管の老化を防ぎ、血栓をつくるのを妨げてくれるのです。
ポリフェノールの化学構造式には、OH(水素基)が2つありますが、このOHの部分が抗酸化作用を、残りの部分がそれぞれ固有の性質をもっています。それによってそれぞれが独自の効能を持つわけです。
ポリフェノールは、一度にたくさん摂取しても、その効果は2~3時間しか持続しないというデータがあります。含有するさまざまな食品を、朝・昼・夜の食事や間食に織り交ぜるといいそうです。
また、調理の際にごぼうやナスなどをあく抜きのために酢水や水につけると、水が茶色になりますね。実はこの茶色の成分も、ポリフェノールなのです。抗酸化物質を少しでも多く摂りたいなら、水などにさらさず調理することをおすすめします。